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<<   作成日時 : 2006/08/29 01:19   >>

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少子化の原因となる心理はこれだな、といえるようなまとまった記事を朝日新聞で見つけました。
8/27の13面読書欄に「現代韓国と女性」という本の紹介がされていました。
[評]小林良彰 慶応大学教授

(参考までに一部引用)
韓国では日本よりも急速な少子化が問題になっており、合計特殊出生率は1.1を下回り、世界最低の数値だという。「現代韓国と女性」では、こうした原因と韓国政府の対応、そしても大点について豊富な資料を基にまとめたものである。同書によれば、まず70年代まではの朴正熈大統領下における強力な人口増加抑制政策により出生率が減り始めると、少ない子供に教育費をかけるようになり、大学進学率が男女ともに8割を超えるようになった。このため大卒がエリートではなくなり、4年制大学卒女性の40%しか正規職に就けない厳しい「買い手市場」となる。またせっかく希望通りの仕事に就いたとしても、いったん職場を離れた女性がホワイトカラー職に戻ることは困難であり、再就職で就く仕事の9割が販売サービス・単純労働職となっている。その結果、出産より現在の仕事の継続を望む女性が増えていることが少子化の一員になっている。
これに対する政府の施策は産休制度や育児制度であるが、それを遵守しない職場が多いのが実情である。(略)


少子化の原因が「女性の社会進出」とか「自己実現を求めるようになった」とかいろいろ言われましたが、個人的にはこの文章でひどく腑に落ちました。

結局のところ女性も、母性やら三歳児神話やらという観念とうまくやりあうだけの表現ができなくていろいろ言い返して来たものの、言いたかったのは「出産育児で一度仕事をやめたら同じ収入と同じ仕事内容・レベルの仕事に就ける可能性が著しく低くなる、もしくは再就職するのに非常に困難と立ち向かわなければならない」ことが原因だった、と言い切るとひどく自分の中がすっきりした。
これだな、と思ったわけです。

正社員とパートでは得られる年収差は計算するのも悲しくなるし、出産すると働き続けることが困難な職場では、子どもを産むと育てるのに十分な仕事を失ってしまう恐れから、なかなか産もうという気になれないのではないか?

また、会社の後輩を見ていて思うのは、私のように何人か産んでも普通に働き続け、むしろ産めば産むほどパワフルになっていく母親達(不思議と、そうなのです、子どもからパワーをもらっているのか、自分の器が広くなるからなのか)先輩女性が多いといろいろ相談できたり、相談しないまでも、その存在を見ているだけで「あぁ産んでもやっていけるんだ、やっぱり産みたい」と思えるようなのだ。
実際にどんなに会社が育児に理解があり職場にも理解があっても、どうしても復帰直後は休暇もすぐに底をつくほどに子どもが熱を出すなど病気のオンパレードとなるのが普通であり、もう続けられないと、目に涙を浮かべる後輩もたくさんいる。そんな時に、実際に乗り越えてきたママやパパ達から「うちもそうだったよ、3歳過ぎると急に丈夫になるよ」なんて話が一言きけるだけで、ぜんぜん違うと思う。

ここで「保育園なんかに預けるから病気になる」という意見も聞こえてきそうだが、そうではない。幼稚園に入ったら4歳くらいから同じように病気のオンパレードなのだ。要は集団生活に入り始めた時に通る道であって何歳でもあまり違いはない。
人間、隔離されて生きてはいけない。育児とは一人で社会で歩いていける強さと成熟を身につけさせる事である。ゼロ歳から保育園に入れて、風邪程度の病気がオンパレードになっても、その後の生活に支障が出た話は聞かないからどんどん経験させて、さっさと丈夫になったらいいと思う。私はどちらかというとかばわれて大切に育てられたので免疫が付くのが遅く、しょっちゅう風邪で何日も休むような子ども時代だったから、おかげで体を使う事には若干気後れするようになった。今は乗り越えたが。

その経験からも、小さいうちから丈夫なからだを自分が持っていると自覚し、感じて生きる事は自分の肯定感と自信につながり、個人的にはとても大切な育児の要素だと思うのである。

さて、引き続き引用すると
母親の側を基点に日本の問題解決を探るのが「子育ての変貌と次世代育成支援」だ。(略)著書によれば、出産前に自分の子どもではない他の子どもとの接触(おむつを替え、食事を食べさせるなど)が減少したがめに「子どもとどうかかわってよいのかがわからない」母親が増えている。また、今の世代は男女ともに「いかに自分のしたいことを実現するか、自分の夢をかなえるか」という自己実現を目指すように育ってきたが、実際の子育てでは自己実現ではなく自己犠牲の色彩が強いために、1歳半の子どもをもつ母親で「育児でいらいらすることが多い」と感じる割合が80年に比して3倍程度に増えているという。こうした現状に対して、著書は「次世代を担う子どもの養育は社会全体の責任である」という立場から、グループ子s度あてに参加できる機会として「市民主体の子育てネットワーク」を増やし、困難な事態が生じた際には専門家がかかわる体制を作るべきだなどと提言している。「母親の内面のストレス」にまで踏み込んだ少子化対策を考えさせる一冊である。
(引用終わり)


ということで、兄弟が少なかったり周りに子どもをかわいがるとはどういうことかを体現する人がいないと子育ては心の底から楽しくなる境地にはなかなか到達できない。
自分に経験が足りないと思ったら子どもを見るだけでフンワリ微笑んでしまうようなおば様を見つけ出し、なるべく一緒にいたり預かって貰ったり、家に来て育児を手伝って貰ったりという機会を持つといい。

私も兄弟はとてもかわいがっていたがせいぜい3歳とか4歳違いの兄弟である。大人になって子どもとはどんなものかなんて全く知らないまま子どもを産んだ。
子どもがかわいいものだということも、まだ若いうちに産んだので友達も子供がおらずよくわからなかった。それでも足りないものを補える人を見つけ出し、そばにいてもらったり遊びにいかせてもらったり不思議なカンが働いて、子ども達は常にいろいろなタイプの大人や子どもと触れ合いながら育っていく環境が今は出来上がった。

こういうノウハウを市民団体でもしてあげられたら、ほとんどの人が「本来の育児の楽しみや幸せ感」を味わい、命の尊さを感じ、味わいながら生きていってくれるのではないかと、期待するのである。

話がそれてしまったが、そんなわけで仕事を続けられない事は子どもを守っていけないし、何かあった時にリスク管理が全く出来ていない状況になるので、食べていく手段も確保できないのに出産で仕事を辞める覚悟は出来にくい。仕事を続けながら育児をと考えると、亭主関白という言葉の裏には、自分をちやほやして甘やかして貰うことしか考えられない男とでは、仕事を続けていく事が難しく、結婚は無理なこととなるのではないかと予測している。
ただ、のんびりするのが好きな人は専業主婦願望の強い人ももちろんいる。のんびり夫の仕事を少し手伝うくらいの生活が性にあっている人もいるだろうし、ただどんな場合でも夫の収入が下がったりした時に、再就職の道のない社会ではやはり自分の未来に不安を感じて出産しただけで仕事を失うなら、今は産めない・・・と今ばかりがちらつく人が少なくはないということなのではないかと思う。

かなり眠いので、おかしい文章がありましたら申し訳ありません。また書き直すかも知れませんのでご了承下さい。
子育ての変貌と次世代育成支援―兵庫レポートにみる子育て現場と子ども虐待予防
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主観的に不幸?
8月25日エントリで、お話したように、 宮乃さまの、「少子化と働く場の確保」では、 徳保隆夫氏の「少子化問題を考える」を、話題にしています。 そこで言う、「足るを知る」「主観的に不幸」とは、 現代の生活水準と、敗戦直後の貧困状態とを比較していて、 そのようにモラ.. ...続きを見る
たんぽぽのなみだ~運営日誌
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こうして見てくると、徳保隆夫氏の言う「足るを知る」は、 おとなしく女の人が、男性に従うことであり、 「クーラー」は、女の人が権利を要求することであり、 「主観的に不幸」とは、差別を不当と言うことになりそうです。 そして、ご自分の母親のように、だれと結婚しても.. ...続きを見る
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韓国の少子化
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たんぽぽのなみだ~運営日誌
2006/09/09 17:59
韓国の少子化(2)
それから、『現代韓国と女性』の書評を紹介してくださった、 「Studio M works」の宮乃さま、どうもありがとうございました。 http://studio-m.at.webry.info/200608/article_17.html もしよろしければ、「少子化の国際比較報告書」をはじめ、 わたしの拙エントリ「次世代法.. ...続きを見る
たんぽぽのなみだ~運営日誌
2006/09/09 18:00

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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは、わたしのウェブログにコメント、
どうもありがとうございます。

8月27日の朝日新聞に出ている、『現代韓国と女性』の
書評の記事、わたしも見てみました。 
(ご紹介、どうもありがとうございます。)
韓国の少子化は急激で、60年代くらいまでは、
開発途上国並みの出生率だったけど、21世紀に入ってから、
日本やヨーロッパを追いこした、というのは聞いていました。

70年代の人口抑制政策によって、子どもの数が減って、
ひとりあたりの、教育水準が高くなったことが、
女性の社会進出が急激な、原因だったのですね。
たんぽぽ
2006/08/30 01:11
それから、「主観的に不幸な人々」の少子化問題について、
わたしが思ったことを、書いてみました。
よろしければ、ご覧になってみてくださいね。
(かな〜り、どぎつかったりするかも...)

http://taraxacum.seesaa.net/article/22994435.html
http://taraxacum.seesaa.net/article/22994686.html
たんぽぽ
2006/08/30 01:15
遅くなり申し訳ありません。女性の社会進出が原因とすると現状を表していない感があります。出産育児で仕事を辞めると再就職が容易でない世の中(原因は高学歴化等)になった事、つまり仕事を続けられるかまたはいつでも仕事に就けるかという所がポイントのようです。
宮乃
2006/09/02 15:36
韓国の場合は、日本と異なる、結婚に対する女性の持つ価値観も大きく影響しているように思われます。
韓国男性のマザコンの度合い、男性の家庭内暴力や嫁いびりなどが、韓国女性の社会的自立、フェミニズムを強く促しているのではないでしょうか。
通りすがる
2006/09/18 06:02
自分の世代の母親(ご近所友人含む)の話を聞いていると、夫がご飯を作れない・洗濯も出来ないのが当たり前なので、旅行に行くにもその間のご飯を事前に準備してから旅行に出かける人が多い。そういうのを見ていると、当時はこういった生活が結婚だったのか・・したくないと思う人が多いのも分かるなぁと思います。私の世代は自分の事が自分で出来る男性、子供の面倒も一人で見れる男性と結婚している人がうまくいっていますね。生活のしつけが出来ていない男性が多くなると女は結婚に負担感が増え結婚しなくなると私は考えています。嫁いびりはどこの家庭でも大なり小なりいつの時代もあるものですし、それが嫌で核家族化が日本でも進んだわけですよね。要は女が人間として扱われないと、そんな思いまでして結婚する意味がどこにあるの?という自然な発想になるだけで、国や人種はあまり関係ないかと私は考えております。
宮乃
2006/09/20 18:52
大人は年を経るごとに、怒ってくれる人が回りにいなくなる事や、考えるのが面倒になってしまって、自分の経験でのみ考えてしまいがちで、その限られた事実に目を奪われてしまい、時として現実を確認する作業を怠ってしまいますね。

韓国の男性と日本の男性を同列に扱うのは、ちょっと早計に思われますよ。

以下は端的な例を示した物と思われます。レイプに関する国際統計です。
http://www.across.or.jp/necizen/essay/e1998/e9810110.html
関連記事
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?qid=1167911

根底には、韓国独自文化の恨(ハン)があるように思われますが、詳しくはわかりません。
通りすがる
2006/09/21 01:08
日本と韓国の違いを比べることが目的ではなく、根底にあるのは自分で人生を選択するには経済的自立が必要だという事はどの国も共通ではないかという事です。それが読みとれるとして「いったん職場を離れた同じ仕事に戻るのが困難」「出産より現在の仕事の継続を望む女性が増えている」を取り上げました。男性が育児をフォローするのが一番うまくいくと思われる文化・国であるのに結婚の場がレイプや嫁いびりに溢れていたら結婚は望まなくなって当然でしょう。生命の切り口で見ればどの国の女でも子を産み育てる間は自分は身動きとれず何らかの保護が必要なのは同じ条件です。解決法が国や家庭等によって違い、男性が育児を担ったり大家族で暮らしたりそれぞれの解があります。食べ物や子供を育てるのに充分な保護(贅沢という意味ではなく事足りるです)がない環境で進んで産もうとは思わない。それぞれの国や文化と照らし合わせて最適な解を探れば良い。その解の参考になるかなと思いました。
宮乃
2006/09/22 02:17
著者の春木です。好意的な取りあげ方をしてくださって
ありがとうございます。
 韓国も日本も問題の根っこは同じで、
少子化対策をするなら最も重要かつ効果的な施策は、
男女が共に働き続けやすい社会に変えていくことだと
思います。また、女性が専業主婦になってしまうと、
男性はますます何もしなくなる傾向があるし、女性自身も
これが私の仕事だからと、家事などを夫に求めなくなる
傾向があるので、家庭内の夫婦の助け合い、そして
それを可能にする長時間労働の見直しが求められて
いくと思います。
春木
2006/09/29 14:23
まさか著者の方に来て頂けるとは感激です!
同感です。現代は便利ゆえ女性が専業主婦になっても男性が家事をしなくても何とか回ります(多くの女性は肉体的にも頑張りすぎてはいるが)その結果、男性はますます何もしなくなる=家庭を維持するには何が必要なのか?等々を考える機会が男性から失われるということです。これは男性の仕事にも影響が出ます。雪印事件もその一例でしょう。生活をきちんとしていたらおかしいと気づいて当たり前の事が組織内の理屈の後になる。
家事の中には生きる事に関して気づかせてくれる要素が沢山あり、自分は一人では生きていけない事や色々な事象が連なって動いている事等さまざまな視点が養えます。父親が家庭の営みに関わっていない家庭は機能不全になりがちで、まともな情緒が育たない子供が増えた原因のひとつでもあると感じています。
宮乃
2006/09/29 20:36

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