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zoom RSS 堀病院事件:堀病院を罰して終わるな「無資格助産行為」

<<   作成日時 : 2006/08/29 20:30   >>

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まだ子供を産むつもりなので見過ごせない問題です。

この問題、堀病院だけの問題ではないのではないだろうか?と思っていたら、産科医療全体に「無資格助産行為の常態化があり、年間三千人を取り上げる全国一の堀病院を摘発して業界に警鐘を鳴らす」という狙いがあったようだ。

事の発端は、ある女性が出産後に体調を崩して転院。04年2月多臓器不全で死亡した。今年6月、不審に思った夫が県警に相談していた。という事らしい。
朝日紙面(日付後ほど)にあった堀院長のインタビューによると、体調を崩した直後に北里大学に転院させ治療を受け、2ヶ月後に亡くなったというから、出産時の処理がマズイという事ではないのではないだろうか?分からないが、この後、この女性に関する記事は全く世に出なくなっている。

医療関係の友人や看護師等から聞く話によると、個人の産院では看護師が内診を行っているのは「どこでもそんなもの」だそうで、「内診を助産師しか出来ないから看護師にさせたら違反だ」という理由で行政処分を行うと、産科医療が機能しなくなってしまうという現実があるらしい。

丁度良いことに、こんな記事を見付けた
看護師内診 他の病院は
を引用する。
 「子宮口が全開大するまでの内診や経過観察は多くの診療所では看護師がしている。助産師しかできない、ということであれば多くの診療所は閉めるよりほかない」
(略)
 ほかに、三つの診療所の産科医に尋ねた。看護師による内診は診療所では恒常化しているところは多いと、どこも同じ答えが返ってきた。

 実際、2年前までは看護師による経過観察について、厚生労働省は違法との認識は明確に示していなかった。違法であるとの通知を都道府県に出したのは04年になってから。これに対し、日本産婦人科医会は「多くの診療所が慢性的な助産師不足に悩んでいる。厚生労働省の指示通り、看護師が内診や経過観察を行えないと、これらの診療所では分娩(ぶんべん)が行えないことになる」と通知の撤回を求めている。


また、朝日新聞紙面より(回しものではありません、凄くまとまっているので・・・)
日本産婦人科医会が「内診は『診療の補助』に当たり、看護師が行っても問題ない」と解釈、内診をさせてきた。
とある。

**注:赤ちゃんが出られるのは子宮口全開の10cmになってからです。陣痛が何度も来て少しずつ子宮口が開いていくという仕組みです。開ききっていない時にいきんでしまうと赤ちゃんの頭が子宮口に当たり圧迫されるので良くないという事で内診をし、全開するまでヒーヒーフーなどの呼吸法でいきまないように力を逃がすのです。その時頼りになるのは傍にいてくれる助産師さんです。医師は娩出まであまり出てこない事が多いので(いてもしょうがないというのが実感)注:終わり**

という事は、やはり診療の補助としての内診は、助産師だけに任せるのでは現場が回らないという事だ。
堀病院も「現在6人しかいない助産師を増員、夜間も必ず助産師を当直勤務させる」という風に改善したが、内診を医師と助産師に限るという厚労省の方針には今も疑問を持っているのか。という問いには「はい。内診が本当に違法なのかを検討してほしい」 と答えている

実際に、子供を二人産んだ自分の実感としても、明らかに正常なお産の進行の場合、助産師でないと内診も出来ないのであれば、どうしても手薄なお産をせざるを得なくなり、還って危険なのではないだろうか?というのが実感である。
途中途中で助産士がチェックして、正常なのであればそのうち何回かの内診を看護師が行っても良いのではないだろうか?

安産と仮定して、初産で6時間とすると15分おきくらいに内診があるから24回程度の内診があり、これを全て助産師が行うとなると、産婦として入院した経験からも、助産師になるハードルの高い事からも人数的に実現は難しい解だと思われてならない。

ただし、「出産事故による被害者救済活動を行ってきた市民団体「陣痛促進剤による被害を考える会」代表で元看護師の出元(でもと)明美さんは「看護師らによる助産行為が各地で医療事故を招いている」と指摘する」ように、看護師らだけによる助産行為は危険であるのは実感出来る。
責任者として助産婦が経過を見守りつつ、補助的な作業は看護師という風にするとか、産科医療の人手不足も鑑みると、もう一歩考えた手を打って欲しい。

そもそも、看護師が内診をすると何が問題なのだろうか?
助産士は通常、正看護師が更に一年専門に勉強し、国家試験を受けて合格した人がなる。
正看護士はお産の知識は簡単なものを持っている程度で、准看護師に至っては国家資格ではないため助産学校への入学すら出来ないという現実がある。

お産について専門的に学んでいない看護師が内診を行うと、見よう見まねで経験値はついていくのだろうが、異常なお産の場合に発見が遅れる可能性が助産師より高い事と、重大な事故に繋がる可能性がある、という事が問題なのだろう。

解決すべきなのは、助産士でなければ助産行為が出来ない、とするのではなく(実際狭き門すぎて現状に対応出来るとは思えないから、長い時間をかけて助産士を増やす手段は並行し
て行うのですが)

問題は、看護師が内診する事、にあるのではなく「看護師にも内診して貰わなければ手が足りないお産の現場なのに、看護師が安全にお産の進行を補助出来る仕組みが構築されていないところ」ではないのだろうか?と思うのだ。

とにかく、どうしたら少ない助産師と医師と看護師で安全にお産を行う事が出来るのか?を考え看護師もうまく組み込んで仕組みを作っていくという事が必要なのであり、無資格で助産行為を行わせていた=悪だ!という事だけ糾弾すると、産院を辞めざるを得ない小さな病院も沢山あるという事を忘れずに現状打破に勤めて頂きたく、一人の妊婦予備軍として関係者にはお願いする。

ただし、忘れてはいけないのは「お産」というのは必ず「リスクを伴うものだという事。どんなに医療行為が適切に行われても、救えない命はお産には必ずつきものであり、それが命というものの性質であると言うこと。
あまりにも亡くなった命にこだわりすぎると、また道を誤る時もある。

ちなみに、堀病院はご飯がおいしくて有名だそうだ。



参考記事

堀病院「無資格内診中止」   2006-08-26

看護師内診 他の病院は2006-08-26

「内診、医師か助産師に」 堀病院が方針転換2006-08-25

横浜市、堀病院を立ち入り検査 無資格内診事件  2006-08-25

無資格助産行為、出産現場は違法日常化

無資格助産行為、院長「私が指示した」…神奈川県警書類送検の方針

堀病院・赤ちゃん連れ去り防止にICタグ

堀病院(堀産婦人科)口コミ情報

助産師をうまく使う試み
 しかし「院内助産で産科医不足を補うならば、正常なお産の場合は医師を呼ばず、最後まで助産師だけで行う――という態勢を作る必要がある。

助産師数50年間で半減

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